ワインエキスパートのひとりごと

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ワインの醸造④

投稿日:2023年12月19日 更新日:

今回はまた戻ってワインの醸造についてお話しします。
ワインの醸造③で圧搾までお話ししましたが、そこにアップしていたのは「エアプレス(空気圧式)」という圧搾の方法です。
円柱型タンクの内部に空気で膨らむ大きな風船のような装置が備え付けられており、膨らんだ風船がブドウをタンク側面へと押しつぶすことで搾汁します。空気圧を調整できるので、果皮と種に余分な圧力がかからない(抽出が強くなりすぎない)ようにして非常にクリアなきめの細かい果汁を絞ったり、圧力を強めにしてきっちり絞ったりするなど、ワインによって分けています。


以前はブドウの収量が少なかった事もあり、バスケットプレスというものを使って圧搾していました。「垂直式」と呼ばれ、上から下の縦方向に圧力を加えて搾汁します。「垂直式」だと圧が強いのでより多くの果汁が採れるのですが、濁りの原因となるものも多く残ってしまいます。白ワインの場合よりクリアな果汁が必要となるので、最近は空気圧式に変えています。

左:バスケットプレス 右:絞った後の状態


ここで出てくるブドウの搾りかすは、肥料として再利用しています。

次に圧搾から抽出した果汁を発酵させていきます。
ここからやっとアルコールに変化していくわけですね。分析や醸造の技術はもちろんですが、全てのブドウをスタッフが自分たちで育てているので、我が子の成長を楽しむように毎日「美味しくなれ~」と気持ちを込めて作業に取り組んでいます😊

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