今日からはワインの醸造についてアップしていきます。
ワインの素になるブドウですが、どうやってブドウがあのワインに変化していくのでしょう...という事で、まずブドウについてお話していきます。
下の図がブドウの断面図です。
ブドウの実は主に果皮・果汁・種子の3つのパーツからなりますが、それぞれの役割は以下のようになります。
①「梗」土からの養分が実へと運ばれる
②「蝋質」酵母がくっついている
③「果皮」アントシアニン(色素成分)を多く含む
④「種子」タンニンを多く含む
⑤「果肉」酒石酸、クエン酸、リンゴ酸、ブドウ糖を含む
⑥「種子の間」もっとも酸が高い
⑦「果皮の内側」もっとも糖度が高い
ワイナリーの見学をする際に、農園でワイン用のブドウを食べる機会があれば、皮ごと噛みしめて食べてみてください。上記のブドウの実の役割を思い出しながら、種まで噛んで味わってみると渋みや酸味、皮の内側の甘味など体感できると思います。生食用のブドウでも感じることはできますのでぜひ。でも最近の生食用ブドウは種なしが多いですので、お店で販売しているブドウで試すなら種ありをご購入ください。
画像のブドウはシャルドネです。
この小さな実の一つ一つにお酒になるための要素が全て入っているんですね。こう考えるとブドウって素晴らしい果物だと思ってしまいます。極端な話、自然にできるお酒なので8,000年前からの歴史というのも頷けます。