ワインエキスパートのひとりごと

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ワイン 醸造

ワインの醸造⑨

投稿日:2024年1月6日 更新日:

滓引きしたワインですが、次に「ろ過」の工程に入ります。
ワイン製造における「ろ過」は、ワインから不純物を取り除き、澄明度を高めるプロセスです。この工程は、ワインの味わいや安定性に影響を与え、製品の品質を向上させる重要な役割を果たします。

ろ過の基本的なプロセス

  1. 目的:
    • ろ過は、ワイン中の懸濁物、酵母の残りかす、微生物などを取り除くことを目的としています。
    • これにより、ワインが透明で澄んだ外観を持ち、長期保存に適した安定性を得ることができます。
  2. ろ過材:
    • ろ過には、さまざまな種類のろ過材が使用されますが、小林ワインは紙フィルターを使っています。
  3. プロセス:
    • ワインは、ろ過材を通して慎重に押し通されます。これにより、不純物がろ過材に捕捉され、澄んだワインが得られます。
  4. タイミング:
    • ろ過は、通常、ワインが瓶詰めされる直前に行われますが、ワインのタイプによっては発酵の間や熟成の過程で行われることもあります。今回はマスカットベーリーAロゼスパークリングワインでしたので、もう少しタンクの中で発酵させます。

ろ過の影響

ろ過により、ワインの化学的および微生物学的安定性が向上し、長期の保存に適した状態になります。
ろ過をしないで濁った状態を味わいとするワインもあります。

紙のフィルターを挟み込んでいます。


上がろ過器です。紙のフィルターを何層も挟んでいます。

これで、クリアなワインになりました。状況によっては何度か繰り返す場合もありますが、また様子を見て判断します。

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